Case Study:ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社

Utility3.0のカギとなる太陽光発電産業の持続的発展

U3イノベーションズが目指すUtility3.0の世界を実現するには、安価な再生可能エネルギーが潤沢に手に入ることが大前提です。現状の政府の計画では、ボリュームとしては洋上風力に対する期待が高いものの、「究極の分散型電源」である太陽光発電が、Utility3.0の世界の実現に果たす役割は非常に大きいと考えています。分散化した需要地に遍く太陽光発電が導入され、新たに生まれたプロシューマーを軸に描かれる新しい電力市場の姿を、拙著『エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ』でも紹介させていただきました。

わが国では、2012年からの再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)の導入により、太陽光発電の普及が急速に進みました。太陽光発電の発電電力量で言えば日本は、中国、米国に次いで世界第三位(2017年)です。順調に導入が進んだ一方で、現在の市場環境を見れば「太陽光バブル」の側面も見られ、利用者負担の増大や、玉石混交の事業者参入などの課題が顕在化しつつあります。産業としての持続可能性について、少なからず懸念が生じていると言えるでしょう。

バブルを乗り越えて太陽光発電産業を健全化し、責任ある事業者による産業化を進めること、また中長期的な産業の発展を牽引する中核企業を育成することに対して、私たちはコミットしています。

ネクストエナジー・アンド・リソースとは?

当社は2003年から一貫して太陽光発電に関する事業を行ってきました。2031年に500GWの自然エネルギー導入をビジョンとして掲げており、それは事業環境が如何に変わろうともブレることはありません。

一方で、そのビジョン達成に向けては、あらゆる領域に事業の裾野を広げ続けています。例えば、国内においては安価に太陽光発電設備を導入できる用地が限られてきている中で、陸屋根向け架台UNIFIX、屋根建材一体型カーポートDulightなどの商材を相次いで開発、太陽光発電設備の導入ポテンシャルそのものを拡大しようとしています。また、今後一層太陽光発電を導入させるためには、発電量の変動を吸収できる蓄電池の導入が必須となります。当社は中国のCATL社と協業し、日本国内向けの蓄電池開発・販売に力を入れています。さらに、米国シリコンバレーに拠点を有するIoTプラットフォームの開発・運営会社であるInfiswift Technologies Inc.に出資、分散型エネルギーリソースの価値を最大化するためのソフトウェア開発も進めています。このように、あらゆるハードウェア・ソフトウェアを総動員することで、太陽光発電の最大限導入というビジョン達成を目指しています。

U3innovationsとの出会いは?

2018年の初夏でしたかね。伊藤さんから面談の申し込みのメールを頂いたんです。
私はその前年に「エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ」を読んでまさに自分が求めていた世界観がここにある!と思っていましたから、その著者二人がわが社に関心を持ってくれたというのはとても嬉しかったです。

初めてお会いした時から意気投合したのは、やはり目指す世界を共有できているからだと思います。

U3innovationsと具体的に取り組んでいることは?

U3Iとの協業により得られているメリットは大きく2つあります。一つは、エネルギー産業に対する深い洞察を与えてくれることです。エネルギー産業は、複雑な制度や業界構造を伴うために、業界に身を置く我々ですら全体を把握し、将来を見通すことが困難なことが少なくありません。U3Iは足元の制度や政策の影響はもちろん、国内外の業界動向を踏まえて、将来をどう見通すべきかを明確に示してくれるため、当社の事業戦略を描く上で迷うことが少なくなりました。

もう一つは、エネルギー業界をはじめとしたキープレイヤーとのネットワークです。当社はこの数年、主要な大手エネルギー会社を中心に資本業務提携を進めてきましたが、U3Iの持つネットワークには大いに助けられてきました。さらに、エネルギー以外の業界の主要企業との協議の機会も与えていただいていることで、今後は業界を超えたセクターカップリングによる事業領域の拡大にも期待をしています。

U3innovationsに期待することは?

これまで、いわゆるコンサルティングサービスを利用することもありましたが、そうした一時的な支援とは違い、U3Iとは長期のビジョンを共有しながら社内外の垣根なしに共に事業を前に進めることができます。

今後は株主である大手エネルギー会社と共に事業規模を非連続的に拡大し、海外への展開も見据えていますが、その中でも引き続き会社の行くべき道筋を示し続けて欲しい。ビジョン達成まで今と変わらず、仲間として走り続けてくれることを期待しています。

私たちもUtility3.0の世界の実現に向けて、できる限りのことをしていきたいと思っています。

ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
代表者
代表取締役社長 伊藤 敦
設立
2003年12月
本社所在地
〒399-4117 長野県駒ヶ根市赤穂11465-6