U3イノベーションズ合同会社(所在地:東京都港区、共同代表:竹内純子、伊藤剛 以下、U3I)は、同社が運営するU3インベストメント1号ファンド有限責任事業組合(以下、本投資ファンド)より、株式会社TOWING(所在地:愛知県名古屋市、代表取締役:西田宏平、以下TOWING)に出資したことをお知らせいたします。
U3インベストメント1号ファンド有限責任事業組合(以下、本投資ファンド)は、株式会社TOWING(以下、TOWING)に出資することを決定いたしました。
米国の農業イノベーションアジェンダ、EUのFarm to Fork戦略、そして日本のみどりの食料システム戦略など、温室効果ガス排出削減や、化学肥料依存から有機肥料利用への切り替えをはじめとする、地域資源を活用した持続可能な栽培方式への転換を推進する動きが高まっています。
TOWING社は、減化学肥料や、有機転換を同時に実現する土壌改良材である、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発しました。宙炭を使用することで、収量の向上や、有機肥料に適した土づくりの期間短縮、農地への炭素固定などの効果があり、現代社会が直面する課題に多角的なソリューションを提供する力を持っています。
生物多様性の保全や気候変動問題といった地球規模課題の解決をミッションとする弊社としては、その実行力への期待と同社の宇宙農業・月面農業コンセプトへの共感も加わり、出資することを決定いたしました。
エネルギー領域に強い専門性を有する本投資ファンドは、新たな社会システムとしてのUtility3.0を実現することを目的としています。しかしエネルギー領域に閉じた議論では問題は解決し得ないと考えており、新たな顧客体験や付加価値を提供する新産業創出をリードするスタートアップが多数この領域で成長できるよう投資テーマを設定しています。この度、株式会社TOWINGとの出資契約に至ったことにより、持続可能な未来を実現するための新たな社会システムの構築に近づくことができたと確信しています。今後さらに投資活動を加速させ、より多くの社会課題解決に向けて具体的に取り組んで参ります。
・株式会社TOWINGについて
TOWINGは「持続可能な超循環型農業を地球・宇宙双方で実現する」をミッションに掲げ、2020年2月に設立した、名古屋大学発のグリーン&アグリテックベンチャー企業です。(※1)
温室効果ガス排出削減と、減化学肥料・有機転換を同時に実現する土壌改良材である、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発しました。未利用バイオマスを宙炭としてアップサイクルし、農業に利用することで、持続可能な食料生産システムを実現します。
※1:グリーン&アグリテックベンチャーとは、グリーンテックとアグリテックを兼ね備えているベンチャー企業を表す造語です。
グリーンテックとは、環境問題に取り組むために開発された技術や製品の総称で、地球温暖化や大気汚染などの環境問題の解決を目指しています。
アグリテックとは、農業領域における生産性向上のために開発された技術や製品の総称で、 AgriTechはAgriculture(農業)とTechnology(技術)を組み合わせた造語です。
・U3インベストメント1号ファンド有限責任事業組合について
U3インベストメント1号ファンド有限責任事業組合は、2022年8月、社会インフラ領域のイノベーション推進と新産業創出を目指すU3イノベーションズ合同会社(本社:港区、共同代表:竹内純子、伊藤剛)と共同代表である竹内・伊藤、ならびに当社社員が組合員として同組合に出資して設立されました。新たな新産業創出をリードするスタートアップへ投資することで、Utility3.0の実現に向けて投資・ファイナンスの側面から支援・関与していくことを目指しています。
・U3イノベーションズ合同会社 https://u3i.jp/
U3イノベーションズは、持続可能な新しい社会システム(Utility3.0)の実現に向けたイノベーション推進と新たな産業創出を目指す実践者集団です。多様な価値観を包含する持続可能な未来を実現するため、エネルギー供給を超えた新しい社会システムであるUtility3.0というコンセプトを初めて世に示した、2017年出版の「2050年のエネルギー産業 Utility3.0へのゲームチェンジ」の共著者である竹内純子、伊藤剛の2人により、2018年に創設されました。
・本件に関するお問合わせ先
東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
U3インベストメント1号ファンド有限責任事業組合
中村貴裕(メールアドレス:takahiro.nakamura@u3i.jp)